三島由紀夫といえば皆様は幾多の著作品や三島義挙を思い出されるとおもいます。

 だが、私は最初、生長の家も入信していない、まだ幼い感情のある高校生であった。ある友達から『平凡パンチ』を借りて見たときの衝撃が凄まじかったのです。

 フンドシ姿の筋肉隆々の鉢巻き姿の人の寫眞がそこに何枚かある。

 日本刀を片手に勇ましい姿には驚きしかなかった。

 また発刊日の違う三島由紀夫の姿は軍服に何人かを従え歩いている姿である。

 そこで初めて三島由紀夫という人物を知ったのです。当時、『平凡パンチ』では何回か三島由紀夫特集のようなことをしていて、その数冊に三島由紀夫の寫眞が掲載されていた。

 三島義挙の当時はまだ私は高校生である。将来は楯の会に入信したかった。


 オボコイ私には何か憧れのようなものがあった。それから一年程して三島義挙である。

高校生の私は所有しているお金もなかったが、少しの小銭で旧阪急梅田駅構内の立ち売り販売所の構内で新聞を挙って購入したことを憶えている。
三島由紀夫-
三島由紀夫-

 

 今、NHKで三島特集のようなものを行っているが、本当の実像というのがとらえきれていないと私は思っている。『産経新聞』が三島由紀夫について連載を行っているのも興味があり、讀んでゐる。何を目指していたのかは「谷口雅春先生」しか分からないのかもしれない。それは天才がゆえに其々がその把握が出来るものがあったと思う。