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谷口雅春先生の新聞への「読者欄」への投稿というのも長い歴史を調べていても下記の一件のみである。もし他に知っているひとがおられたら教えて下さい。

誰かが同新聞に「谷口雅春」という名を語って投稿されたようです。その反証というべき投稿が下記です。

 谷口雅春先生は宗教化であり、現実主義であります。世界情勢なども勉強されて、世界の趨勢を把握されており、極めて情勢把握をされておられます。今からその年代を考えてみると、安保条約を継続してよかったと多くの国民が考えますが、当時は中立平和国家というのが無想のように国民に流されていた。そんな人はより現実を直視出来る能力を持ち合さなければならない。その為にも、世界情勢や国内に迫る侵略を企む中国情勢に関心を寄せなければならない。

 

『読売新聞』への投稿 昭和35629日 朝刊3頁 “気流”

中立主義は戦争を誘発

▽二十七日の本欄に私の名で、中立主義的立場の投稿がのせられているが、これはだれかが私の名をもって投書したもので私の投稿ではない。宗教は不殺生であり戰爭反対であるが、私は戦争を起らないように日米安保の必要を強調する。

▽①日本の自衛隊は有刺鉄線ほどの力しかないから、近隣の強国が有刺鉄線を破って侵入しようと思ったら、いつでも侵入できる。そのような野心を誘惑しないように、有刺鉄線にアメリカという高圧電流が通じていることを、明らかにしたのがあの新安保である。

②新安保は米ソの衝突のさい日本も巻き込まれるというが、米ソが真に水爆戦で衝突したら、第三国も中立国もともに全滅であって、日本が中立主義をとっていても決して安全ではない。

③現在の世界平和は信頼で成り立っているのではなく力のバランスで平和が維持されている。日本がアメリカの防衛線から脱落したら、ソ連の方が優位になり平和のバランスがくずれてかえって危険である。

④日米安保を結んだら日本を攻撃するぞというソ連のおどかしに驚いて「日米新安保」は戦争につながる」という標語が小学生にまで行き届いているが、日米安保条約があればソ連は日本を攻撃した場合、全面的原水爆戦になり、米ソとも全滅することをフ首相も知っているから、ソ連は新条約によって日本を攻撃することはない。

⑤隣国では中国が弱国チベットやインド国境で現に交戦または武力紛争を起しているから、日本が弱国になればかえって戦争を誘発する。(東京都渋谷区・生長の家総裁・谷口雅春67