昭和十年『主婦の友』5月号に「奇蹟的な精神療法の真相を探る」-話を聞くだけで難病が全治するといふ『生命の實相』とは何か?

と題して「生長の家特集」が掲載されますが、この特集する前に『主婦之友』記者はその表紙画の筆者吉澤画伯より『生長の家』の奇跡的事実を聞き、その真相を確かめるため、一人一人の体験者を個別に訪問して、その真相を探ったのですが、いずれも事実であったため、その記者は驚愕してこれは間違いないと判断して発表に至ったのです。

また同年の『生命の藝術』誌五月号は全誌にてその真相を紹介した。その巻頭には不良児が優良児として変わってしまうのです。なんと合格率が95%というこれも驚愕な数字をはじき出したのです。


根岸氏の八年の中風が治って忽ち立ったのも事實であり、巽忠蔵氏の悪性の脊髄勞が忽ち治ったのも事實であり、聲學家照井(さんずいに嬰)三氏の重症の胃病が忽ち治ったのも事實であり、東京電工社長桑原義一氏の令嬢の片眼の白雲がとれ、片眼の近眼が治って今年女學校に入學したのも事實であります。彫刻家服部仁郎氏が『生命の實相』の小分冊二冊を讀むや、生命の原理を體得して瀕死の肺炎が二日にて癒え、直に他人治療の能力を體得したのも事實でありますが、記事を讀み違へて生長の家を病気加持所と思っては困ります。

東京豊島區長崎小學校の栗原保介先生が愛兒の肺炎をただ『生命の實相』を病兒の枕頭にて徹宵讀みきかすだけで一夜にして咳が止り熱が下り、他人の難病を治すやうになられたので、靈術や加持ではない。新聞紙上に頻々廣告されてゐる治った實例は悉く『生命の實相』を讀んで癒ったのです。