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皇道大本と谷口先生

大本はどうして分裂したのかを分析すると、なるほどである。

そうした組織を把握する能力がなければ、難しさを感じています。それは生長の家にも当てはまります。

 

さて、皇道大本の谷口正治先生は『生長の家50年史』において

谷口先生が大本に行かれた大正七年九月には、教祖のなおは生きてはいたが、83歳という高齢で、教団の指導と運営は、出口王仁三郎に任されていた。また、大正69年の頃というのは、大本教がひろく社会的関心をひき、都市の中間層や知識層の入信があいついだ時であった、それは、大正6年の『神霊界』4月号にいわゆる「初発の神癒」が発表されて、その筆先に当時の知識人が強い関心を示したからである。そうした中に、武者小路実篤、小山内薫、宮崎滔天といった一流の人が含まれていた。

ところで谷口雅春先生も大本に行かれた時、この「初発の神癒」と謂われる筆先を聞いて、強く心をうたれたのであった。そのお筆先というのは、次の通りである。

 

『三ぜん世界一度に開く梅の花、艮の金神の世に成ったぞよ。根に花さくは虎耳草(ゆきのした)、上も下も花咲かねばこの世は治まらぬぞよ。金は世の滅びの因であるぞよ。艮の金神表にあらわれて、世をたてかえて心安き世に致すぞよ。今までは悪の世で、強い者勝の世であったなれどこれから先は悪では一寸も行けぬ世に致すから早く改心致されよ。改心致さねば地震、雷、火の雨降らして悪の霊(みたま)を平らげるぞよ…』

 

この筆先を聞いた雅春先生は神懸りの出口王仁三郎をみて、筆先というのはかくのごとくして書かれると頷いたのである。(実際は寝転んだ王仁三郎の発する言葉を口述するのです)

 

その後、谷口先生は、一旦神戸に帰られるが、やがて「人間の力で世界を改造することは出来ないが、神力ならば世界を改造することが出来る筈だ」と、自分の身を捨てて公のために献げる決意をし、翌年の大正83月、綾部の大本内部に移転されたのである。

 

谷口先生は、綾部に移られて間もなく、皇道大本の機関雑誌『神霊界』に感想録を投書

大正八年二月十五日(第八十號)

「入信の徑路 参綾の動機」(目次タイトルは名は岩田鳴球となっている)

 

 

(私は綾部で初めて、自分の内なるものの審判に恥じない生活を見出しました、それは実に各人の働きが人類の喜びであるような生活でした。)大本の入信の動機を語る。

大正八年三月十五日(第八十二號)

「改心しかけた男の日記」○蟻と科学者 ○太陽のやうな神 ○智慧と運命

○時節と天分 (短文)

 

大正八年四月一日(第八十三號)

 

「邪神の發生と身魂の修秡」(古事記の解読と「神癒」への比較論文)

大正八年四月十五日(第八十四號)

「大本靈学の私的研究」(皇道大本の鎮魂が催眠術ではないことと、憑依霊の形式など…)

「改宗者の手帳より」○建替は残虐なりや ○悪の発生問題 ○お前とならばどこまでも ○ミロクの大神(キリスト再臨と弥勒菩薩の下生と尊師の567ヶ月に因んで“567殿”

 

 

「編集室より」   ※(編集後記)友清歓真より交替の旨

 

この時の文章の才能を強く認められ、今井楳軒氏にとりわけ、編集部の才能を見出されたのです。その頃『神霊界』と『綾部新聞』とを編集していたのは友清九吾氏(後の天行居の開祖友清歓真)であったが、当時は神経衰弱と称して引籠もっていた。

そこで、友清氏に代わって谷口先生が抜擢されて編集を担当することになったのである。

当時27歳という若さではあったが、谷口先生の文名はたちまちにして大本教内にひろまり、やがて全ての編集の仕事は先生でなければならないというようになって行った。

 

大本神癒の類纂をはじめとして、組織の体系を備えなかった大本教の霊学を、実際の憑依霊や心霊現象等を体系化していくのである。

 

とりわけ、下記の亀岡叢書は編集を一任され、皇道大本研究の資料として体系化された内容である。

 

『言霊と神通力』

『言霊と神通力』は霊学を因として「やまとことば」を理解しながら“ア”の言霊から“ワ”の言霊までを分析しているのです。日本語と言霊とその神通というのを考えると、言霊は大切な要因である。

下記文章は生長の家の基礎を築いた重要な本である。

 

『言霊と神通力』(皇道大本研究資料亀岡叢書第12編)

言霊と神通力

谷口正治講述

1)宇宙の一大神劇

何と云ふ皇典「古事記」は驚くべき大預言書であるだらう。私は此頃つくづくこの書物が条上中下三巻日本の国に逸散せずにに残されてゐると云ふことは吾等にとってどんなに力強い事であるだろうかと考えます。

この僅かな書冊のうちには過去現在未来を通じて宇宙に起って来るべきあらゆる悲劇、喜劇のプロットがをさめられてゐますそれは全く驚くべき秘密の玉手匣(はこ)であります。

この玉手匣は世界の週末の日が来る時まで開かれずに封せられてゐた観がありました。この神秘の玉手匣の扉を開くべき秘鍵(ひけん)今迄唯皇道大本にのみ握られてゐました。しかし時期が吾々には来たやうに思はれます。

吾々は幸福なるこの草稿の読者に、この驚くべき秘密のビックリ箱を開くべき寶鍵を或る程度まで授けて置きたいと思ひます。この寶(とふと)き鍵によって「古事記」三巻に預告されたる来るべき世界の一大神劇についてそのプロットを預め御承知になって置かれたならば、諸君が宇宙の一大神劇の立廻り役者の一人としてすべての點に於て好都合であると考えます。しかも皇典古事記だけが吾々に既に起った、そして現に起りつつあり、やがて未来に起るべき事件のプロットについて知らしてゐるのではありません。佛典も耶蘇聖書もやはり「古事記」が千二百年以前に記録したと同じ事の預告をしてゐるのであります。

唯是等の経典も今迄はその秘(かく)されたる奥義を開くべき鍵錀(かぎ)がないために空しき人間的頭脳の煩瑣(はんさ)な学究に捕はれてゐて、その真意を暁(さと)ることが出来なかったのであります。

 

2)三種の寶(たふと)き鍵

此等の聖典を開くべく皇道大本が握ってゐる武器には、「珠(たま)」に擬(まが)ふべき言霊學と、「剣」に譬ふべき鎮魂帰神と、「鏡」に較ぶべき大本神諭とがあるのであります。

若し吾々が世界の前途について預言するならば、それはそれらの聖典の言霊學による解釈と、大本神諭の平易親切なる説明と、そして自己みづからが鎮魂帰神の神法によって神霊の世界を交通した結果神みづからより親しく教えられたる事件とそれらがぴったりと一致する場合にのみこれを萬間違ひなき確実の預言であるとし公表すべきであります。

大本信者の中にも軽率なる人達が混ってゐて、或は古典の言霊解のみによって、或は自己の神懸による神啓のみによって、或は間違った先入観念に依って大本神諭を曲解したもののみをもって、此後(こんご)の預言なりなどと称し浮虚な妄弁を弄して世人を惑はし、延いては大本神の威信を傷つけつつあるは、甚だ残念なことであります。

それ故大本研究者は大本神諭の熟読と皇典の言霊解と鎮魂帰神の修法とそれらのどの一つをも忽諸にしてはならないのであります。この、簡単なる草稿が言霊及言霊學の概念と、言霊の活用法につき諸君に何等かの貢献をすることが出来れば筆者にとってこれに過ぎたる歓喜はありませぬ。

本稿を読了せられた諸君は皇道大本の機関雑誌、「神霊界」に出口教主補が言霊學によって古事記を解説せられつつある実際についてその眞味を会得せられ尚自ら活用し得る能力を養成せられんことを希望します。

 

3)言霊學の概念

耶蘇聖書ヨハネ伝第一章に斯う云ふ事が書いてあります。

「太初に道あり、道は神と偕にあり、道は即ち神なり。・・・・・萬のもの是に由って造らる。造られたるものに一として是に由らで造るられしはなし、是に生命(いのち)あり。」

実に空海も「聲字即實相」又「聲物一如」と云ったやうに一切の物は言葉によって作られたものであります。否、言葉即ち事物なのであります。もう一層判りやすく申せば「言」即ち「神」なのであります。前掲ヨハネ伝にある通り又「言」即ち「神」でありますから、日本では「言」は美称ミを附して「詔(みこと)」といひ「尊(みこと)」と書いて神の尊称と致して居ります。

西洋では少し発音が訛ってゴド(GOD)などと云ってゐるのであります。一切の「事」は「言」によって成るのでありますから、物の出来ることを言ひ現はして「成る」(即ち鳴る)と云ふのであります。「古事記」の冒頭に、

「高天原に成る神の名は天之御中主神」

とあるのなども「高天原にお生まれになった神様のお名前を天之御中主神と申す。」などと解釈しては薩張(さっぱっ)りだめであります。又、第一高天原を「タカマガハラ」と訓んだのが在来の国学者の驚くべき軽率な間違ひなのでありまして古事記は明らかに(高の下の天を訓じてアマと云ふ)と割注がしてあるのであります。

高天原を「言霊學」に仍って簡単に解説しますと、陽(タ)陰(カ)生れ出でて(ア)、至大天球成就し(マ)進化発展して種々相を呈し(ハ)循環運行して尽くる事なし(ラ)と云ふ意味であって、これは宇宙の実相をその聲音に仍って表現したのであって、高天原とは実に全大宇宙のことだと云ふことが判るのであります。

そこで「高天原に成る神の名は天之御中主神」と古事記にあるのは、全大宇宙に鳴り渡る言葉が天之御中主神と云ふ意味であってことがわかるのでありまして耶蘇聖書に「太初に道あり」と書かれてゐるのとぴったり一致するのであります。

かう云ふ風に言霊學に仍って古事記を解釈して行きますと、驚くべく発達した日本の太古の哲学が、如何に高等なものであって、泰西近代の哲学科学の綜合よりも尚一層高い飛躍をしてゐたといふことが判るのでありますが、それはあまり岐路に亘りますからその問題について研究なさりたい方は拙著。「皇道霊学講和」を御一読下さるやうに希望いたします。

 

4)ウの言霊

斯くの如く宇宙の実相は聲音(ことば)でありますから、聲音が変われば実相も変わって来るのであります。従って聲によって雨を降らし風を呼び雷霆(らいてい)を叱咤し得ることは当然の言だと云はなければなりませぬ。

例へばウの聲であります。この聲には上へ「押し上げる霊力」をもっています。(言葉が単に響であるだけでなく、物を変動さす霊力をそなへてゐる場合に言霊と申します)それ故重い物を上へ持ち上げる場合にウの聲を出すと軽く持ち上がるのであります。

動くの「ウ」、海(動水(うみ)の「ウ」、鵜の「ウ」、などは皆その諸相に含まれてゐる「浮き上がる」はたらきの言霊を人間の言葉に写しとったものであります。霊力ある人がウ-の言霊を力強くとなへますと雨などを自在に止めることが出来ます。

しかし普通の人の聲音は単なる響であるものが多いので如何にウ-ウ-呻って見たところで何の効能もないのであります。霊力を得るには身魂の修練と云ふことが必要でありますが、その方法について如何にすべきかを研究なされたい方は皇道大本の唯一修行場亀岡大道場へお越しなさい、一週間位にてどうにか見当がつきあとは自修の道の得られるやうに努力します。皇道大本は自己のために存在するのではなく天下国家のために存在する機関でありますから束修や修業費は一文半銭たりとも申受けません。修

業者には御希望により滞在中の宿泊費一泊三食にて実費一円と云ふ極めて廉価にて清潔なる宿舎に御案内申します。

 

5)エの言霊

悪霊を祓ふ言霊にエ-ッの聲があります。エの聲は古来から気合術などによく用ゐられてゐる掛聲でありますが、この聲には「岐(わか)れ出でしめる」霊力があるのであります。吾々は不用意の間にこの聲を用ゐて小さな効力を現はす場合があります。

子供などが身の辺りに纏わりついて来て五月蝿い時には「エ-ッ」といふ聲を「五月蝿」さうな語調で云へば、エの聲がどう云ふ意味か知ってゐない子供も、倚り付いてゐたのが「岐(わか)れ出て」逃げて行きます。これはエの言霊に「岐(わか)れ出でしめる霊力」があるからであります。

身魂の研けてゐない吾々でもそれ位ゐの言霊の力は持ってゐますが、修養の如何によっては襲ひ来る密雲や濃霧をエの一聲(せい)にて払ひ除くことも出来るのであります。澄まし込んでゐる顔が岐(わか)

れて破顔一笑するのを「エ」と云ふのも、多くの物から選びわかれ出す意味を遊ぶと云ふのも皆「この岐(わか)れ出でしめる」霊力あるエの言葉が附いてゐるのであります。

 

6)ハ及びスの言霊

タカアマハラの言霊を解釈した前項に於てハは「進化発展して種々相を呈し」と云ふ意味だと申して置きましたが、ハの聲には「開き伸びしめる」霊力があるのであります。吾々は知らない意(つも)りでゐながら、その実この言霊の力を利用することが度々あります。

寒い風に吹かれて、手が凍り縮かんでゐる時に吾々はハ-ッと云って掌に息を吹きかけるのであります。子供の動作などを見てゐると、花の萎んだを開かせようとする時にはハ-と云って矢張り息を吹きかけてゐます。どうしても「開き伸びしめる」にはハ-の聲でないと駄目であります。ス-などと云って息を吹きかければ却ってスボんで了ふに相違はありませぬ。といふのはスの聲は中心に締め括る霊力をもってゐるからであります。

スボム、統べる、主(す)、皇国(すめらみくに)。天皇(すめらぎ)などの言葉にスの聲が附いてをるのはこの為であります。統一され混乱してゐないと云ふ意味から、澄む、住む、透くなどと云ふスの聲をもった言葉が出来てゐるのであります。

これに反してハの聲は「張り伸びる」霊力を持って居りますから、生物が張り伸びて進化発展する季節を「春」と云ふ風にハの聲を附けて云ひます。又、身体の部分で一番「張り伸びてゐる」場所を「腹」と云ひ、地球上で一番張り伸びて平たい處を「原」とか、「畑」とか云って、矢張りハの聲がついてゐるのであります。

その他、葉と云ふのも羽と云ふのも走るとと云ふのも放つと云ふのも悉く「張り伸びる」と云ふ相(すがた)を捉へて言葉にしてゐるのであります。実相をとらへて言葉にしたのが日本語であり、諸物に種々相あるは宇宙に鳴り亘ってゐる聲に色々の変化があるためでありますから、日本人の言葉は宇宙の聲をそのまま捉へて発音した言葉であって外国語に優れて霊力があるのであります。

外国語も日本語も本来世界共通語あったのだが外国人は霊分が低いために訛り訛って今では外国語は全然符牒化して、言葉に霊力がなくなったのであります。

あまり訛り方が度重なって、殆どその訛音(なまり)の痕跡をたづねるに苦しむ程でありますが、まだ明らかに太古に於ては世界共通語であった痕跡のある言葉を沢山見出すことが出来ます。

 

(邦語)            (漢音)        (英語)

キミ(極身(きみ)の意    君(くん)      キング(King

タケ(高く細き意)      竹(ちく)      スチック(Stick

すべる(統べる)       紫微(しび)     ス-パ-(Super

先ず此麼(こんな)ものであります。

 

7)シの言霊

寒い朝に冷水浴でもしてゐる人を観察すれば必ず、シ-シ-と云って息をしてをります。これはシの言霊は引き緊め縮める力をもってゐるからであります。即ち寒いから毛孔を縮めて体温を放散せぬやうに知らず知らずシの言霊を使ってゐる訳であります。緊める、しばる、などと云ふ言葉にシの聲がついてゐるのは拡がってゐるものを引きしめるためであります。

緊褌(きんこん)一番、筋肉を引締めてかかる時にはシッカリと云ってシの聲をやはり使ひます。人が浮はついて騒いでゐる時に、気を引き締めて黙らせるためにシ-ッと吾々は云ひます。そうすると「静」かとか「沈黙(しずまる)」とか云って気が引締まった状態になるのであります。子供を放尿させる時には母親がシ-と云ふ言霊を使ひます。すると子供は全身を引締め縮めるので、中に這入ってゐる液体が一箇所に活路をもとめて滴り出るのであります。「沈む」とか「下」とか云ふ言葉にシがついているのも、浮き立ってゐるものが引き締められた象(かたち)であります。

 

8)其他の言霊

以上は思い出す儘に吾々日本人の言葉は決して符牒ではないこと、それは実相を形成するものであり従って言葉の霊力によって物の状態を変化し得るものであると云ふことを証明するために一二の例証を引いたに過ぎませぬ。が大体言霊の威力についてはお解りになったらうと思ひます。

五十音の中、以上の説明に洩れたものを次に複雑な説明なしに表記する事にしましょう。

上述の説明に従って類推して下さることを希望します。但しヤ行のイ及びエ、及びワ行の井ウエオは、厳密に云へばア行のイウエヲとその霊がちがひますが、大体同一と見て差支えありませぬから、重ねて説明しない事に致します。片仮名の下に書き録(しる)したる漢字はその聱音(こえ)の霊力の性質又は意義の代表的総括であります。

然し言霊は決して一音一義に限るものではなく使ひ方によって千変万化するものでありますから、、これ以上に意義はないなどと考へられれば大変な間違に陥ります。

 

ア「顯、在」

○發く(あばく)(現はれ開く)

○葦(あし)(繫り顯れる)

○頭(あたま)(顯靈(あたま))

○生(あ)れる(顯はる)

○汗(気の迫りたる時顯はる)

○畦(田の迫りたる處に顯る)

 

イ、井「到、息、集」

○息む(息こもりて出でぬ)

○怒る(呼吸(いき)凝る)

○愈々(息寄る)

○いぶせき(呼吸(いき)ふさがる)

○射る(一筋に到る)

○猪(同上)

○参る、率る、居る(集る)

 

オ、ヲ「被厭出物」

○男(押出されたる局部を持つ)

○尾(胴體より押出されたるもの)

○緒(押出されて細長き物)

○玉の緒(靈のいとすぢ)

○峰(を)(地面(ぢめん)より押出されたる物)

○劣る(玉の緒を奪(き)られて、不完全になれるもの、ミタマノフユの反對也。)

○弟(劣れる人)

※ミタマフユ神の徳及び、神の恵み、恩恵の意。恩頼(書写記入)

 

カ「限、幽、輝、相對ふ」

○刈る(限る)

○株蕪(かぶかぶ)(限られたる低きもの)

○母(かか)(相對(あひむか)ふ者の低き方)

○屈む(低くなる)

○神(輝身(かがやくみ)又は幽身(かくりみ))

○風(幽かに迫る)

○霞(全然は澄み切らず幽かに澄めるもの)

○隠る(かすか也)

○必ず(幽かにあらず)

○彼(限れる場所を指す)

○峽(かひ)、貝、方、河、交す、替る、貸す、借る(相對する意)

 

キ「突別ける」

○木(地を突別けて出る)

○杵(突別ける物)

○刻む、切る(突別ける)

○劍(突き切る物)

○気、霧(空気を突別けて騰(のぼ)るもの)

 

ク「屈、組」

○暗し(屈んだ内部)

○黒し(同)

○薬(同)

○括る(曲げ曲げくくる)

○食ふ(歯と歯と組み合ふ)

 

ケ「細く顕る」

○毛「細く顕る」

○煙(かすかに顕はる)

○怪(け)(同)

○気(け)(同)

 

コ「凝」

○小(凝る)

○子(親より凝り出でし者)

○心(言靈元子(こゑのこ)の凝)

○是(最も近く自己に凝り着けるもの)

○氷(こほり)(凝)

 

サ「爽」

○さはやか(爽(さはやか))

○悟る(さはやかに知る)

○醒める(さはやかになる)

○さやか(鮮)

○指す(さやかに示す)

○幸(さはやかに続く)

 

セ「迫」

○急(せ)く(時間的に迫る)

○狭(せ)し(空間的に迫る)

○責(せ)む(精神的に迫る)

○攻(せ)む(攻撃的に迫る)

○瀬(せ)(水に迫れるもの)

○堰(せき)(水に迫る物)

 

ソ「反」

○此(これ)の外なる意味。

○外(そ)れる(同)

○それ(同)

○そびら(腹の反對)

○外(内の反對)

○逆(そむ)く(同)

 

た「對照力、高、足」

○父(た)(相對する) (父が「た」という語源がわかりません)一部字が消えている

○種(父の根、靈の根)

○高し。

○足る。

○田(長方形の對辺が相對(あいむか)ふ)

○垂る(足りさがる)

○瀧(高きより切り落つる)

○竹(高く細くあらはる)

 

チ「續」

○地(ち)(つづくもの)

○路(ち)(同)

○血(親から續く)

○乳(同)

○靈(ち)(同)

○千(数の續き)

 

ツ「積」

○あるが上に重なる象(かたち)。

○續く(同)

○積む(同)

○包む(同)

○罪(必要以外に蓄積する。包んで發(あば)かぬ)

○憑く(本来の靈魂の上に他の靈魂が重なる)

○接ぐ(本来の幹の上に更に木を重ねる)

○夫(つま)、妻(つま)(連って全ったし)

○強し(重なりたる物は強し)

○束ぬる(重ねまとめる)

まるつつみ(つちのつみたるもの)

○跟(つ)ける(あるものにつづきく)

 

テ「手」

○出て拡がる擴がる象(かたち)。

○手(同)

○照る(光が出て擴がる)

○テカテカ(同上)

○テクテク(家を出て歩み擴がる)

○梃(支點を中心として力が擴大(ひろ)がる)

 

ト「止」

○止(とど)まり集まる

○所(止(とど)まる處)

○めをと(男女(めを)ひとつに止まる)

○淀(よど)む(寄り止む)

○利し(剣の如き兩面が止り集る)

○棘(とげ)(同)

○砥(利(と)くする處)

 

ナ「馴」

○平行して動く象(かたち)

○馴れる(人の心に沿て動く)

○並ぶ(沿ひて動く)

○波(同)

○均す(目的に平行して動く)

○縄(なは)(目的に沿ひて動く)

 

ニ「和」

○和して争はぬ象(かたち)。

○和(に)ぶ(同)

○逃げる(同)

○似る(同)

○煮る(柔らかくす)

○新(にひ)(新しきものは柔か也)

 

ヌ「滑」

○塗る(同)

○抜ける(ぬらぬらと辷(すべ)り出(で)る)

○野(ぬ)(凸凹(でこぼこ)なくぬめりとした處

○縫ふ(針が滑りぬける)

○濡らす(ぬらぬらさせる)

 

ネ「粘」

○練る(ねばらす)

○根(土に粘りつく)

○欲(ねが)ふ(心が目的に粘りつく)

○寝る(床に粘りつく)

 

ノ「乗」

○乗る(上にひろがる)

○飲む(飲料が咽喉にの上にひろがる)

○咽喉(飲む所)

○延びる(上にひろがる)

○野(上にひろがる處)

 

ヒ「擴、靈」

○放射線を有(も)つもの。

○日(同)

○靈(同)

○火(同)

○擴がる(放射線の擴がる象

○屁(ひ)る(放射線を出す)

 

フ「吹、膨」

○緊(し)め縮める反對、フワフワ。

○膨れる(同)

○吹く(同)

○振る(同)

○臥す(同)

○麩(膨れたるもの)

○笛(吹く枝)

 

へ「平」

○擴がる象(かたち)、平たくする象(かたち)。

○屁(同)

○減る(積まれたる物の平たくなる事)

○ヘマ(平凡なこと)

 

ホ「秀」

○外にあらはれる意、擢んでたる意、極めて重要なる意。)

○穂(擢んでたるもの)

○帆(同)

○鉾(同)

○火焔(ほのお)(同)

○秀處(ほこ)(女の要所)

○ホンノリ、ホノメク(外にあらわれる)

 

マ「全、眞」

○圓滿具足すること。氣枯れぬこと。

○眼(圓く全し)

○巻く(圓くする)

○夫(つま)、妻(つま)(連って全くたし)

○誠(圓滿事(まこと)、圓滿言(まこと)、圓滿心(まこと))

○舞ふ(圓く動く)

○松(氣枯れずに續く木)

 

ミ「滿、美」

○形象(かたち)の滿ち滿ち備はること。

○滿つ(同上)

○身(同上)

○美(同上及びその美稱)

○靈力體三元の滿ち備はること三つの靈(みたま)、水の靈(みたま)

 

ム「群」

○群がって散ぜざる象(かたち)。

○睦まじ(同上)

○蒸す(蒸氣の群がって散ぜざること)

○村、群(むら)、叢(むら)(家、動物、植物等の群がれるもの)

○結ぶ(二つ以上が群がる、左右又は陰陽が結び合ふ)

○息子(結び合って一つの凝(こり)を生じたるもの)

○虫(群がって散ぜざる水火(いき)の締(しま)りて生まれたるもの)

 

メ「芽」

○内に陽氣を含む。變性男子(へんしょうなんし)也育て養ふ役也、擴がる性質の縮まれる局所を有(も)つ。

○芽(内に陽氣を含む、割れ目より僅かに覗く形體を有(ゆう)す)

○眼(同上)

○女(め)(同上擴がる性質の縮まれる局所を有(も)つ。

○惠む(育て養ふ)

 

モ「茂」

○すぼまりて、一つに寄る象(かたち)。

○もやもや、もこもこ。

○本(すぼまりて一つに寄る所)

○森(もこもこと茂る)

○友(とも)(止まり集りて盛んになる)

○盛る(集めかさねる)

 

ヤ「彌、遣」

○彌(度重なる)

○焼(やく)(彌彌黒くする)

○休む。(彌彌落着かず、彌澄(やす)む。)

○安し(彌澄し)

○柔らか(安らかな状態)

○遣る(相手に突き遣る)

○矢(同上)

○鑓(同上)

○ヤ-(打ち込む聲)

 

ユ「緩」

○ゆるめる意。

○湯(同)

○行く(ゆるめて行かしむ)

○許す(同)

○弓(緩むなり滿つるなり)

 

ヨ「倚」

○淀(水が寄り止まる。)

○世(人々相寄る。)

○善し(善きものに寄りつく)

○嫁(善女(よめ)、凭女(よめ))

 

ラ(ラ行独立の靈なし、他の語につきて働をなす)

○働き始まる象

○ハラハラ(雨が降り始める)

○フラフラ(軽く動き始める)

 

リ ○同上○

○はげしく働きつつある象。

○ガリガリ(物を嚙みつつある音)

○コリコリ(同上)

○メリメリ(めり込みつつある音)

 

ル ○同上○

○落付いて活動しつつある象。

○スルスル、クルクル、マルマル

 

レ ○同上○

○一定の箇所にとどまる象。

○彼、是れと一定の場所を指し示す語。

○來れ、當れ等一定の内容を示して命令を傅へる語。

 

ロ ○同上○

○働き終りたる後の空しき象。

○空洞(うつろ)(移り動きし後の空しさ)

○室(息の群がりて散ぜざる空洞(うつろ))

 

ワ「分、割」

わかるる意。われる意。

○吾(神より分れたる者、神の分靈(わけみたま))

○笑ふ(顔の形が分れること。破顔)

○輪(分ち分ちたる極限の微分子は丸きもの也。まるきもの)

○沫(あわ)(生れ出でし形まるき也。

 

言靈と神通力 終

 

大正十年一月廿五日 印刷

            定價十銭

大正十年二月一日  発行

著作者              谷口 正治

京都府南桑田郡亀岡町

発行兼 

印刷              棚橋 松三郎

京都市小路通松原上ル麓町

印刷所              松崎印刷所

京都府南桑田郡亀岡町

発行所 大本新聞社

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