破邪顕正さんがこのようなことを書いている。

【そもそも、世襲制というのは、創始者を大事にするという大前提から生まれてきていると思うのです。

まさか、世襲した人が、その恩恵の源たる創始者を否定することなどありえない!

それを否定することは、自らの出自、拠り所を毀損するにも等しいことだからです。

ところが、谷口雅宣総裁という人は、あらゆる面で、常識を超えた人でありました。

創始者の孫であるということをいいことに、一旦、権力を簒奪するや、その権力を傘に来て、自分の主義主張に合わない創始者を否定してみせたのですから。

こうして、生長の家教団は、世襲制によって創始者が否定されるという、これまでにない悪しき前例を生み出すに至りました。

世襲制が世襲制の大前提を見事に裏切ってみせたのです。

谷口雅宣総裁は、そういう見本として、後世にその名をとどめることになると思います。】

世襲制が別に悪くはないが、長続きがしないということです。日本は世界一の老舗企業なのです。
大阪にある金剛組は大化の改新からあります。578年創業です。

二位はあの有名な池坊華道です。587年
三位は旅館です。西山温泉慶雲館です。705年です。
こうして長く続いたのは多くは先祖に感謝していることであります。

野村進さんが書いた『千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン (角川oneテーマ21) 新書 
以前にこれを読んでなるほどと核心がもてるようになりました。
野村進さんは
(私(著者)はいろいろな人の歴史を研究してみて、1つの真理に達した氣がしている。その真理とは「繁栄の秘訣はご先祖様に対する感謝の気持ちにある」ということだ・・・

大阪の商人は商売では息子には継がせない、娘婿に継がせることを旨としている老舗もあります。

同族経営というのは「ワンマン」でうまく波に乗れるときはいいのですが、一度波に乗れなくなると潰れやすい。
ダイエ-は中内功社長が自前のビルを次々と購入してバルブ崩壊後に返却できなくなって潰れたといわれますが、それより「ワンマン」で自分の意見と対立すると幹部は即クビということを行った。茶坊主で「ハイ」としか言わないため、反対するものがなく誰もが信用しなくなったのが大きな要因であります。
ダイエ-は悪い意味でも同族経営であった。

トヨタも同族経営に近い。日本の企業で多くは同族企業で確かに占められている。しかし長く続いている企業を考えると同族経営は破綻しやすい。
あの大王製紙前会長は100億円を超えるお金を無断で貸出てカジノで使ったことで、背任横領で逮捕された。

そこには同族経営としてのデメリットがある
  • 「税法上の定義」に基づく同族会社に該当すれば、大株主の権限制限など、法的な制限が課されることになる。
  • 生活費遊興費を社費でまかなう、創業・経営者一族が(個人的な理由で)気に入った者を要職につけたり、気に入らない者を不採用ないし解雇したりするなど、会社や資産の私物化を進めることで、公私混同を招く傾向にある。なお、税法では生活費など「雑多な出費」を経費に計上すれば税金を節約できる仕組みとなっている背景から、この傾向は中小企業になれば特に強くなる。ただし生活費などの私的利用を目的に社費を流用した場合、税法で認められている一定の支出(交際費や福利厚生費など)を超える部分は当然ながら役員報酬として認定され、個人の給与所得として源泉所得税が課税されることとなる。また、創業者一族が気に入らない者を入れない、追放することになるため、反対意見を出せない「イエスマン」しか存在せず、何らかの問題が起きても表面化しないことにつながる。
  • 適切な能力を持たない者が経営者となるリスクを高める。また要職が能力以外の要因で与えられるという点で、社員のモチベーションを低下させる。
    • この件については、旧日本陸海軍との比較で、「同族企業に入る人間は最初から幹部になれないと承知で入るから、横一線で採用した人間を途中の試験でエリートと非エリートに分ける旧軍の手法より非エリートの納得は得やすい」という意見もある[3]
  • 一族の利益を、株主や社員より不当に優先させる場合がある。例えば莫大な賠償金から逃れるための、資産分割の手段に利用される場合がある。


    さて同族企業でも多くは先達の規約やスロ-ガンを守るのが多くの企業が伝統として伝えることです。

生長の家はそうした、創始者の行ったことを反発する異様な宗教であると思います。
自分はどうしてそういう宗教になったかを
と言うと、親に感謝出来ないというなんとも初歩的なことが出来ないのであります。